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私には私なりの事情というのがあるため、いまいち実家にはなじめない部分がある。


18歳から実家を離れているため、早13年の月日が経ったのだが、13年も経ってしまうと、実家に私の「ニオイ」が残るものは唯の一つとしてない。
私の部屋は一応そのまま、当時読んでいた雑誌や小説、テストの答案すらまだそのままの状態でしまわれているのだが、今回の帰省でもその部屋に私が入ることはそうそうなかった。

私のモノであったはずのモノたち、だがそうではないような感覚、それは私がまとう「ニオイ」が変わってしまったからではないだろうか。
実家の放つ「ニオイ」を私はすでに全くといっていいほど体に染み付けておらず、そして今私が所有している「ニオイ」も実家には全くといっていいほど存在せず、それが私を実家にいながらにして所在なげにしてしまうのではないだろうか。



自分の生まれ育ったところであるはずなのに、なんとなく客人のような感じ。
思いっきり手足を伸ばせない感じ。

それは実家にいる母や祖父祖母も感じていることであろう。


実の娘、孫であるにも関わらず他人であるかのような振る舞い。

でもそういう感情を双方が持つようになったのも、そういう仕草を私自身がしてしまうのも、全部自分が決めたこと、自分がそうさしている、ということもよく分かっている。


「お前はこの家が嫌いなのか」
と母から一方的に言われた。

いや、そうなのではない。
嫌いとか好きとかそういう次元の話でもない。

ただ一方的にそういうことを言い放つ母をすんなり受け入れられない私自身、というより娘の事情。

反論する気にもなれない。そう思うのならそう思っていただいて結構、と心の中で言い放つ私。
そういったミスコミュニケーションからは何も産まれないのだ、ということも分かっている。
私から彼女との会話を拒絶してしまっている、ということも分かっているのだ。



実家ではとても物静かな私。
いつだったか、日本滞在中に母が私のことを「根暗だ」と表現したことがあった。

私を知っている人からすれば、この言葉は意外というか、母の勘違いなのではないかと思うことであろう。
それだけ私は実家にいる時、彼女とたちと接する時は無口なのだ。
無口な私は母からすればただ単に“何を考えているのか分からない”“怖い”という印象しか産み出さない。

それがたまりにたまった結果、
「お前はこの家が嫌いなのか」
という言葉を投げた母の気持ち。


こんな言葉を投げさせてしまったことに申し訳ないという気持ちもなくはないが、私が母の気持ちを察する以前に、母は私の気持ちを察したことがあるのか、と逆に問いたくなってしまうのも事実。



あ~~、私がこう思ってしまう以上、この問題も堂々巡りなのであろう。


再構築はなかなか難しいのだ・・・・。



それとは対照的に地元の友達に会うと、心底ホッとする。
今回は恒例の中学時代の仲間と、高校時代の友達に会ってきた。

双方かれこれ15年以上前に出会った人たち。
今では彼らのほとんどが結婚をし、子供を持ち、それぞれパパの顔・ママの顔を垣間見せる。


どんなに時が経とうとも、変わらず笑ったり罵声しあったり、また笑ったり・・・・・。

“何も変わらない”ということがこれほど貴重なものかと思うひと時であった。

結婚してからはこの会話を交わすこともなくなったが、それ以前は、東京にいる私が久々に帰省し、いつもの仲間たちと会うと必ずこう聞かれたものだった。

「茨城に帰ってこないのか」と。

その頃にはすでに実家での私のポジションというものがほぼ半透明状態で、今後実家に戻るという選択肢がゼロであった私は、常にその質問には首を横に振ってきていた。



ただ、そう聞かれることが不快なわけはなく、少しだけ優越感というか、愛されてる感を彼らから得ていた私。


実家にいた10日間、唯一自分であることが出来た仲間との時間。
そして、ジィちゃんとボーっとしている時間も私には心地よい時間であった。




成田に向かう朝、ジィちゃんが小声で言う。
「何かあったらすぐ帰って来い。なっ?」
“帰る場所”はあるんだよ、と言ってくれたジィちゃんの言葉。

ありがとう。
こんな私にそんなに素敵な言葉を投げかけてくれて。
綺麗なティッシューで包んで、小さなリボンで結んであげたくなるようなとても優しい言葉。



ふるさとを思うとき、帰る直前に味わったこのホンワカした気持ち。
それだけは忘れずいつも感じていたいと思った。




ありがとう、というその気持ちを。




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